盗られたものに執着するか否か・・・

〈2015.03.22,23 ナミビア・スワコップムント〉

身動きが取れない日曜を悶々と過ごし、待ちに待った月曜日。

オーナーはレンタカー会社が営業開始する8:00ピッタリに電話をかけてくれた。
事件当日に営業担当には連絡していたものの、答えは予想通り。

「そんな話知らないけど?」・・・振り出しに戻る。
期待なんてしちゃいけない。

盗まれたものに執着したってナンセンス。
でもなぁ・・・
やっぱりパスポートは悔しい。

初めての海外、初めての一人旅、初めての世界一周。
パスポートに押されたスタンプはいくつあったんだろう?

そんな物理的なものより大切なものを数え切れないほど手に入れたはず。
でもなぁ・・・
宝物になるはずだった。

バタバタしてるときは気にならないけど、ふと気を抜くと事件の映像がフラッシュバックする。それもあって夜はオチオチ熟睡できなくなって昼間が超絶眠い。ベッドの上でいろいろ考えてるうちに眠ってしまっていた。

目を覚ましたとき、Facebookリクエストを受信していた。

知らないナミビア人。
なんで私の名前知ってるの・・・?誰だよ、こわいよ、どうしよう。

でも彼は何か知っているに違いない。
聞いてみる価値はあると思ってメッセージ画面を開いた。

「キミのパスポートを見つけた。この番号に電話して。」

・・・

・・・

ちょ、ちょ、ちょ!!
ウソでしょ?ごめん、整理できない。そんなことってある?信じられない!

罠・・・じゃないよね?

「とりあえず警察署に来て。」

は、はい!行きます!!

エリカが外出から戻って来た瞬間、飛び付いて報告。ナミビアの犯罪を嫌ほど知っているエリカにとっては衝撃だったらしい。

約束の警察署は車でたった5分ほどなのに、かなり景色が変わった。リゾートムードの繁華街とは正反対の暗く貧しい黒人居住区。その一角にあるオフィスが目的地。

たくさんの警察官に見守られ差し出されたもの。
間違いなく私のパスポート。カードも全部あった。

パスポートへの熱い愛が伝わった!想念というのは大事なのかもしれない。

誰が拾ったとか、どこで見つけたのかは不明。
持ってきた人は置いてすぐ消えちゃったんだって。

エリカは言う「あなたが良い子だから返ってきたのよ。あなたは泥棒、レンタカー会社を全く罵ったりしなかった。だからよ。」って。

盗難はどこでも起こり得ること。
もちろん絶対的に悪いのは泥棒だけど、自分が緩んでたのも事実。

起こってしまったことに対して発狂したり、何かに当たったってしょうがない。
今、自分に何が必要で何ができるかを考えなきゃいけない。

あぁ、強くなったな、自分。


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