アヤワスカが導く世界【4】

〈2015.01.21 ペルー・サンフランシスコ村〉

≪アヤワスカ体験2日目つづき≫

漆黒の闇の中、意を決してセレモニー会場へ向かった。

会場に着いた時にはシャーマンの姿はなかった。
サボりか?・・と思った直後に眩しい光が目の前を通った。

車でした。
チリからのお客さん。チリから車で来たってことはないと思うけど、家族のような5人が会場入りした。

昨日シャーマンからは「今日のセレモニーはビッグだぜ!」って聞いていた。

確かにビッグだ。大物すぎる。
この団体の中に10歳ほどの少年がいたんだもの。

少年よ、大丈夫??
まず私ならこの異様な雰囲気だけで泣くわ。

シャーマンが登場し、チリ家族と親密そうに挨拶。
なるほど、少年はベテランという訳か。

それからは昨夜同様の謎のダラダラタイム。

シャーマン、リラックスしすぎてイビキかいて寝てるし・・・
ちょっとアンタ、チリからのゲスト来てんでしょ?!

21:30を回った頃、補佐シャーマンが「そろそろやろうぜ?」な合図を発信。
しかし、寝ぼけてるシャーマンは動きが悪い。
そこで、要領よくアヤワスカを配り始めたのはゲストのチリ人パパ。

え?アナタ何者?

人生2度目のアヤワスカ。味は昨日よりキツく感じて飲み干すのが辛かった。

「吐きませんように!!」と強い念を込めて横になり、時を待つ。

お?気持ち悪くないぞ。
このままの調子でビジョンだけ希望通りに見えてくれ!

ハッキリとした意識の中でひたすらビジョンを待つ。
待てど、待てども全然見えてこない。

2度目になると免疫が付いて効力が弱まるのだろうか?
そうしてる間に、シャーマンが歌いだしちゃった。

歌の言葉の一つ一つがハッキリ聞こえるくらい完全覚醒。
我慢強く大人しく待っていると・・・

ようやく見えた!
龍
[loftworkより拝借]
こんな感じのメタリックな龍がグニャグニャ目の前をうごめいている。

でも、その先に進めない。
いくらイメージを送っても歌に引き戻されてしまう。

昨日の女の子にも会いたいし、未来の旦那様の顔も拝めてないのに!

・・・全然ダメ。全くコントロールできない。

しょうがないから真面目に歌を聞くしかなかった。
ソロで歌っていたメインシャーマンの歌声に別のシャーマンの歌声が重なった。

そのタイミングからだった。
急激に気分が悪くなってきたのは。

咳の具合もいつもと違ってガラガラと何かが詰まった感じ。歌が頭に響きわたる。

歌を止めてほしい・・・

咳もドンドンひどくなって嗚咽。でも、吐けない。
気持ち悪くて苦しくて、昨日みたいな楽しいイメージなんてとても出来ない。

シャーマンの歌が止むと共に身体も少し落ち着いた。

あぁぁぁ気持ち悪ぅぅ!!

安心したのもつかの間、また歌が始まった。

???

昨日には聞かなかった歌声が響きわたった。

!!!

これは本当にダメだ!!

若い男性の力強い声。
頭が割れそうなほど痛くて、悶えるほど気持ち悪くて、さっきの龍が胸のあたりで猛烈に暴れてる。

苦しい、気持ち悪い、死にそう・・・
もう早く歌が終わってほしいという気持ちしかない。

ビジョンの中の知らないばあちゃんが隣で「この歌は危険だ。早く止めさせなきゃ。」って諭してくる。
んなこと私に言われても・・・

この歌声はきっとチリ人パパに違いない。
彼はまだ修行中なのか?彼の歌では精霊をコントロールしきれないのか?

歌がいつ終わったのか分からない。
気持ち悪さは続いていたが、新たなビジョンが見えた。

私はバスに乗ってカーブが続く山道を登っている。
そのカーブごとにたくさん出店が設営されていて『吐くの手伝います』という看板を出している。

もう、意味不明なシュチエーション。

気持ち悪くて死にそうな私を出店のみんなが心配そうに見ている。
私としては「吐くの手伝えや!仕事しろや、ボケェ!」という気持ちです。

ドンドン山道を登り、頂上に着いた頃、このシャーマン施設スイピーノで修行中だという日本人2人組が登場した。
<※この施設で日本人が修行中というのは事実です。私が訪れたときは休暇で旅行中だったため会えず…>

彼らと話したいこと聞きたいことがたくさんある。
だけど、気持ち悪くてそれどころじゃないんですよ。

彼らは一方的にwikipediaに載ってそうな浅いアヤワスカの知識を話し続けている。
私としては「普通に浅い知識話してないで助けてくれやっ!」という気持ちです。

そんな苦しい中だったのに突然ビジョンが切り替わった。

どこか分からないが目の前に扉があった。
扉を開くと眩しく光り輝いている世界に変わった。

それでも気持ち悪さは消えなくてうずくまってしまった。
そんな私の上に何かが覆いかぶさった。

???

まばゆいほど美しく大きな鳥。
うずくまる私を優しく大きな羽で包み込んでくれた。

・・・コンドル?

安心感に満たされ、気持ち悪さが一気に引いた。
それと共に最高のビジョンが見えた。

現れたのは友達の姿。
大学のテラスで場所で笑い合っている姿、一緒に旅行している光景、他にもたくさん。

確かに過去の私は一人ぼっちだった。
でも今は、くだらないことも真面目なことも話せる、心から信頼し笑い合える友達がたくさんいる。
そして、現在進行形で大切にしたい友達がドンドン増えている。

過去の自分は頑張って生きた。それで充分じゃん!
なんで認めてあげられなかったんだろう。過去の自分が歩んでいた道は間違いじゃない。

だって、今、私はすごく幸せだから。
人は変われるって自分で証明できたから。

頭も心もスッキリした。

大切な大好きな友達の笑顔がたくさん浮かんだ。
みんなの顔を見て安心したし、これからもみんなの笑顔と一緒に生きていきたいって思った。

結局、吐くものは何もなかったから吐けなかった。
身体のものは全て出し切った。

フラフラの足取りで部屋に戻り、ベッドに横になる。
自然と出てきた「みんな大好き。出逢ってくれてありがとう。」という言葉は偽りのない気持ち。

とっても幸せな気持ちで終わったセレモニー。
この場所に来ることができた私は本当に幸運だ。

アヤワスカとシャーマンから、人生において絶対に欠けちゃいけない一番大事なものを教えてもらった。
どんなことがあっても守って行こうって決めた!

自分でも夢を見てたんじゃないかと疑うほどの不思議体験。
ウソみたいなホントの話。


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